なぜ食事量を書かなくていいの?

私たちは毎日食べる食事が異なっており、エネルギー量や栄養量も日々異なっています。料理調査法は、毎日異なるエネルギー量を評価しないので食事量の記載がいらないのです。食事量よりもっと重要なのは、長期的なエネルギー過多や長期的なエネルギー不足であり、これは体重から評価が可能です。料理調査法は、食事バランスで栄養の過不足がないかを評価するツールです。

料理調査法で、食生活は変えられますか?

→食生活を指摘されても自分の食生活は変わらない、誰もが不安を持っていると思います。その理由は、病気は栄養素の過不足で語られるけれど、私たちは栄養素を食べていないからです。栄養素を言われたら、栄養素名が書いてあるサプリメントしか思いつかないこともあります。まずは栄養素が多く含まれる食材をいくつか知り、その食材を使った料理を知り、その限定された料理を毎日の食生活に取り入れることを指示されているのと同じ。これではその時だけ料理を作っても、継続するには至りません。
これを解決するのが、私たちが食べる料理(主食・主菜・副菜・果物・乳製品など)の料理カテゴリを使って考える方法です。日本料理には色々なものが混ざっています。この料理名から皿数に分析して、全く食べていないカテゴリがります、あと一皿増やすとバランスが良くなります、という話なら、毎日の食習慣に組み入れることが可能です。この食事バランス診断が「料理調査法」です。

 

遠方に住んでいる母親がちゃんと食べているか心配です。調べることはできますか?

可能です。「料理調査法」は、料理名を記入できる人なら誰でも調査ができます。1週間の料理名を毎日書いてもらうのですが、もし書くことが難しい場合は電話で聞き取って代筆していただいても構いません。高齢者の場合は、食事が偏って栄養不足になっていないか食事バランスで確認することができます。また、調査結果をご本人様と依頼者様の両方に送付することも可能です。
 

地域の在宅高齢者対象の大規模な食事調査は可能でしょうか。

可能です。人数など具体的な調整については、お問い合わせからご連絡ください。なお、地域住民対象の「料理調査法」にご参加いただいた場合は、依頼者様に地域住民の食事バランス結果と指導結果を示した総合的な報告書を作成することも可能です。